剣の命はやはり刀身の輝きだろう・・・ということで、ロトの剣制作記5回目はデコボコの刀身を磨いていきます。
リューターである程度形を整えているとはいえ、改めてみると、デコボコが目立ちます。そこでまずは150番の紙やすりで大まかに削っていきます。
削った面を平らにするには、やはりあて木が大事です。専用のコルクブロック等も売っていますが、ベランダを作ったときの端材がちょうど手になじんだのであて木にしました。
まだ凹みは目立ちますが、これ以上削ると今度は刀身の形が崩れていくので、ここまでにします。ここからジェッソで表面を整えていきます。
元々絵画の下地を作るものとして使われているものです。表面を鏡面に仕上げるにはもってこいの素材です。そうねんはプラモデルの溶きパテのイメージで使っています。
全体にまんべんなくジェッソを塗ったくります。重ね塗りしていきますので、均一になっていなくても問題ありません。1回塗るごとに、丸1日乾燥させています。
塗り1回目
乾燥するとリアラボードの気泡が目立ちます。
重ね塗り2回目
この穴が目立たなくなるまで重ね塗りしていきます。
重ね塗り3回目
だいぶ目立たなくなってきましたか?
重ね塗り4回目
4回重ね塗りしたところで、気泡らしい穴は見当たらなくなりました。ここから削っていきます。
まずは、一度ほぼすべてのジェッソを削り落とすつもりで、100番の布やすりでガシガシ削っていきます。
乾燥したジェッソの大部分が削れ、凹んでいた部分にジェッソが残りました。この状態で、改めて全体にジェッソを2度塗りしました。1度目と2度目の間は1日乾燥させています。
全体が乾いたら、80番の紙やすりも併用しながら、再びほとんどのジェッソを削り取ります。
大きいくぼみに、このような削りきれない筆筋が残るようになりました。ここから部分的な修正に入ります。
ジェッソを盛って
乾かし
削ります。(100番紙やすりを使用)
これを繰り返して、
一つずつ、凹んだ部分を修正していきます。
盛っては乾かし、乾かしては削り、この作業を納得いくまで繰り返します。
一日の作業時間はそれほどでもないのですが、乾燥時間に1日以上おいているので、すべての凹みを修正するのに2週間ほどかかりました。
刀身を研ぐ
再び全体にジェッソを塗ったくります。2度塗りでジェッソに厚みを持たせますが、例によって1回目と2回目の間には1日乾燥させています。
乾いたら、まずは100番の紙やすりで筆スジを消します。
大体の筆スジが消えてから、紙やすりを320番に代えて紙やすりで研いでいきます。
まだ残る細かい穴には、再びジェッソを少量盛り、320番の紙やすりで全体と一体化させていきます。
細かい窪みをすべて処理したら、刀身の磨きあげが完了です。
細かい傷を消す作業は、作業自体は単純なのですが、しっかり乾燥させないとうまく削れなかったり、削りすぎてリアラボードが出てきてしまったりと、なかなか納得がいく仕上がりになりませんでした。結局、全体が均一に平らになるのに1ヶ月近い作業になりました。
さて、次回から塗装に入っていきます。