金や銀の下地は黒に
鍔の造形がおわり、ジェッソが完全に乾いたので塗装していきます。ジェッソの筆の跡が、金属の装飾の適度な凹凸に見えたので、ヤスリがけなどはせずにあえてそのまま残しました。
まずは下地に黒を吹き付けます。ゴールドやシルバーは下地を黒にしておくと発色に深みがでます。今回はタミヤカラーのスプレーを使用しました。適当に持ち手を付けて・・・
外でシュッと一吹き・・・二吹き・・・三吹き。しました。下地とはいえ、ムラがないように塗装します。一吹きごとに1日以上乾燥させているので、上のわずか1行は4日がかりです。朝仕事に行く前にシュッと一吹き、翌朝まで乾燥というスケジュールです。以前も書きましたが、とにもかくにも、
塗装の肝は乾燥です。
装飾は金色に
それでは金色に塗装していきます。装飾部分は刀身の金色部分と同じ塗料です。
どうせ重ね塗りしていくので、多少のムラは気にせずにさくさく塗っていきます。
↓1回目
まだ下地の黒が透けて見えます。写真だとそれほど目立ちませんが、金色の部分もかなりムラがありました。
↓2回目
1日乾燥の後、2回目の重ね塗り後です。全体にまんべんなく、2重の塗装膜を作っていく感じで塗っています。
↓3回目
さらに1日乾燥させた後、3回目の重ね塗りを行いました。この段階では、全体に塗るというよりは、ムラをなくしていくように部分的に塗る感じになりました。
鍔本体はメタルブルーに
鍔本体も筆塗りで塗装しました。MR.HOBBYさんのMr.メタリックカラーGXメタルダークブルーを使用しました。メタル系の色は、特に希釈することなくそのまま塗っています。
二度塗りで下地の黒が見えなくなりました。
刀身の根本はダークアイアン
刀身と鍔のつなぎ目はMr.メタルカラーのダークアイアンで塗りました。書き忘れましたが、ジェッソを塗って乾かした後、1000番の紙やすりで磨いて下地処理をしています。黒の下塗りはしていません。
この塗料の面白いところは、完全に乾燥した後に乾いた布や綿棒などでこすると、金属的な光沢が得られる点です。
磨いた後はこんな感じです。上と比較すると、キラキラ感が伝わりますでしょうか。
ジェッソを塗った後のリアラボードにはメタル系の色はがっちりのり、思いのほか黒光りするパーツになりました。もう少し淡い色合いを選んでもよかったかなぁ。
さて、しつこいようですが大事なことなので、大きな声でもう一度。
塗装の肝は乾燥です。
下地はもちろん、同じ色を重ね塗りするときにも完全に乾燥させないとムラになり、その分発色も悪くなります。じっくり乾燥させている間は待ち遠しくて仕事もはかどるというものです。^^v
さて、これでパーツがそろいました。次回はロトの剣の象徴、鍔を組み上げていきます。