そうねんのんびり創作記

のんびり作ったものをのんびり紹介します。

HGヴァーチェ制作記(2) 左右対称にスジボリを彫る

ガンプラを始めるにあたり、一番苦労したのが左右対称にモールドを作ることでした。ザクの時に試行錯誤をくりかえし、その結果をヴァーチェでは記録していったので、ご紹介していきたいと思います。

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まずは鉛筆で一か所に下書きします。この下書きが、対称につくるところも含めたすべての下書きになるので、いい感じに収まるまで何度も書き直しました。

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濃い目に鉛筆書きした下書きにセロハンテープをはり、下書きを写し取ります。

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写し取ったセロハンテープを工作用紙に貼ります。

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定規でゆがみを補正しながら、デザインナイフで切り出します。

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これが型紙になります。

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次に、透明ビニールテープを二枚重ねて貼ります。特に透明である必要はないのかもしれませんが、なんとなく透明のほうが後の作業がしやすい気がします。

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型紙を合わせて、デザインナイフで同じ形に切り出します。

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型紙をひっくり返して、左右対称に同じ形に切り出します。

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切り出したテープをパーツに貼り付けます。並べて比較することができるので、左右対称に調整しやすいです。この作業が、透明テープの方がやりやすい気がしました。

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張り付けたビニールテープをガイドとしてモールドを彫っていきます。

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オーバーランを防ぐため、まずは曲がり角になる部分にポンチで穴をあけます。f:id:mkhtn30:20181111224459j:plain

次にケガキ針で10回ほど軽くなぞります。この時点で、ガイドテープのほうが対称性が高いので、鉛筆の下書きは無視です。

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浅くモールドが彫れました。

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次にスジボリカーバイドの出番です。ごついパーツでは0.25幅を使用しています。

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ここで、自戒を込めて一つ、大声で言わせてください。

スジボリを彫る肝は、削りかすの処理です。

塗装の肝と同じテンションで感じています。削りかすが引っかかったり、詰まったりすると、スタートとゴールの位置がずれたり、逸れて曲がったり、引っかかって無理な力がかかってオーバーランしたりといいことがありません。使用済みの歯ブラシ等でこまめに削りかすを落としながら作業すると、結果的に作業効率が上がりました。

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基本的にはポンチで開けた穴から外側に向かってなぞります。この写真だと、上から下へ15回程なぞりました。とにかく軽い力でやさしくなぞった方がミスが少ないです。

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ポンチ穴から右へのラインも同じように彫終えたところで、ガイドテープを外します。

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0.25幅だと紙やすりが入るので、1000番の紙やすりでモールドの淵をなでて整えます。

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こんな感じで新規モールドが彫れました。下に少しオーバーランした跡がありますが、見えなくなるところへのオーバーランは気にしないことにしています。

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反対側も同じように彫ってやることで、左右対称にモールドを作ることができました。

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同じように、思いつくままにモールドを作っていきます。

 

直線部分は、特に型紙を作ることもなく、ガイドテープを使用しています。

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 ガイドテープは硬くて直線を引くにはよいのですが、厚みがないため曲がり角が作りにくいと思いました。

 

一方で、ビニールテープは柔らかくて加工しやすく、厚みがあって角を作りやすいのですが、変に力が入ると彫っている途中で曲がったりします。直線には不向きです。その辺は特性を生かしながら使い分けています。

 

ガンプラを始めるのあたり、モールド彫りが最初のハードルが高くて、一番試行錯誤が必要だった部分でした。でも新規モールドが彫れるようになるとできることが一気に広がりました。

 

これから作ってみようと思う方々の参考になれば幸いです。

 

~追記~

以下ヴァーチェ制作記まとめです。

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HGヴァーチェ制作記(2) 左右対称にスジボリを彫る - そうねんのんびり創作記

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