塗装ブースを制作するにあたり、まずは排気用の換気扇を選びます。換気扇には主にシロッコファン(上)とプロペラファン(下)のタイプがあるようです。
・壁に埋め込み、屋外に接するように設置。(壁埋め込み)
・ファンに向かって空気を吸い込むように設計されている。
・同じ程度の排気量だとシロッコファンよりも安価。
・音が大きい。
・天井裏に埋め込み、屋内に接するように設置。(天井埋め込み)
・ファンから空気を押し出すように設計されている。
・同じ程度の排気量だとプロペラファンよりも高価。
・音が小さい。
単純に考えると、基本設計は次のようになりそうです。
プロペラファンを使った場合 ↓
シロッコファンを使った場合 ↓
ホームセンターで現物も見てきたのですが、プロペラファンにすると換気扇本体とダクトをつなぐ部分が大掛かりになりそうです。また、どうしても窓からの排気になるのですが、大きく窓を開ける必要が出てきます。板でふさぐには大掛かりですし、何より寒そうです。
こうして考えると、少々高価にはなりますが、シロッコファンの方がパワフルでコンパクトなものを作ることができそうです。音は小さいにこしたことはないですしね。
排気量と価格
シロッコファンの換気扇はアマゾンで「換気扇 天井埋込」で検索するとたくさんヒットしました。
比べたのは次の点です。
・価格と予算(1万円程度が限界)
・配管のダクト径(100mm or 150mm)
・排気量
塗装ブースにどの程度の排気量が必要なのか、市販のものを調べてみました。業者に確認した数値ではないので、参考程度に見てください。
Mr.スーパーブース:110m3/時(¥13,000~)
マジカルサクション:120m3/時(¥15,000~)
タミヤエアブラシシステム(ツインファン):120m3/時(¥16,000~)
レッドサイクロン:240m3/時(¥14,000~)
ネロブース:400m3/時(¥48,000~)
※m3は立方メートルの意味です。
さすがは圧巻のネロブースですが、一般的には100~200m3/時の風量であることがわかりました。
一方のシロッコファン換気扇ですが、概ね次のような感じです。検索するとパナソニック製が目につきます。FY以下の数字が規格を示しているようです。こちらは商品図面に記載された数値を概数で表記しています。
FY-17:80m3/時 ダクト径100mm(¥4,000~)
FY-24:140m3/時 ダクト径100mm(¥7,000~)
FY-27:強で300m3/時 ダクト径150mm(¥8,000~)
FY-32:強で400m3/時 ダクト径150mm(¥16,000~)
※商品図面によると、記載された風量にたいして、有効排気量は1~1.5割程低下するようです。
ルーバー(換気扇のカバー)がついていたりいなかったりで金額に差はありますが、アマゾンで調べたところ概ねこのぐらいの金額帯でした。送料は含まれていません。
風量は魅力的ですが、金額的にFY-32シリーズには手が届きません。しかも、35cm四方と、部屋の中に置くにも、猫の爪とぎをはめ込むにも大きすぎます。
一方、FY-24シリーズは、価格とダクトの100mm径、枠サイズは非常に魅力的なのですが、せっかく作るからには市販のブースの風量は上回りたいところです。
と、いうわけでそうねんが購入したのはこちら、FY-27BK7です。
このサイズでしかも北海道への郵送だと送料がばかになりません。と、いうわけで商品価格は少々高めでしたが、Prime会員だったので送料無料で送ってもらうのが一番安く買えました。
到着!
大きいです。早速開封します。
手元にあったCDと大きさ比較です。枠も含めて、約31cm四方、奥行きは24cmあります。部屋にあると、なかなかの存在感です。
さて、動くようにできるのでしょうか?順番が違う気もしますが、これから配線のことを考えたいと思います。
参考までに、市販の塗装ブースです。
Amazonで探す「タミヤ ペインティングブースII ツインファン」
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