そうねんのんびり創作記

のんびり作ったものをのんびり紹介します。

エアブラシ練習と検証(2) 紙やすりとサーフェイサー比較

モザイクズゴックの目的その1、下地処理による違いを確認していきたいと思います。

やすり処理とサーフェイサー

手足の関節部分で同じ条件で比較します。

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まずは紙やすり#600でゲート処理をしました。下地処理のあと、ミディアムブルー(Mr.COLORのNo.72)を吹き、つや消しクリアでコートしました。実はつや消しはパーツごとに種類を変えているのですが、それはまた次回触れたいと思います。

今回比較した下地処理は次の4種類です。

①紙やすり#600でゲート処理

②紙やすり#600(①)の後に#1000でゲート処理

③紙やすり#600(①)の後にサーフェイサー#1000

④紙やすり#600(①)の後にサーフェイサー#1200

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①紙やすり#600でゲート処理のみ

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②紙やすり#600のあと、#1000でゲート処理。

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サーフェイサー#1000

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サーフェイサー#1200

さすがに、サフあり(上2つ)とサフなし(下2つ)では、表面のきめの細かさに差が出ました。サフの#1000と#1200ではこのパーツではあまり差がわかりません。サフを吹くと色味が淡く出ているのが印象的でした。

 

ゲート処理について意外だったのは、①#600と②#1000で有意な差を感じなかったことです。全身を見渡しても、#600でゲート処理をした跡とわかるところは見当たらず、エアブラシで全塗装する場合はゲート処理は#600で十分だと思いました。#1000は何かの拍子に残ってしまう傷を防止するための精神安定的な作業になりそうです。

筆塗りだと、#600の傷が残ってしまって厚塗りに苦労したケースがしばしばあったので、これは意外でした。

 

サーフェイサーを使用すると色味に味わいが出るのでそこは「あり」だと思うのですが、想像以上に「厚み」が出ました。いま主に作っているのはRG、HGの1/144サイズなので、細かいパーツではこの「厚み」が障害になりそうな気がします。

 

サーフェイサー#1000と#1200の違い

上記の関節部分では、違いがよくわかりませんでした。そこで、同じパーツの塗分けで比較します。

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向かって右半分(左半身)はサーフェイサー#1000、左半分(右半身)はサーフェイサー#1200を吹きました。#1000のほうが若干濃いの色味になりました。

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その上に、ネイビーブルー(Mr.COLORのNo.14)を吹き、さらにつや消しクリアでコートしました。写真ではいまいち違いがわかりませんよね。実は、肉眼でも違いが判りませんでした。塗分けた段差がうっすらと線として見える程度です。クリアコートの影響のほうが強く出ている感じがしました。写真的には光の当たり方と埃の方が目立ってしまっています。(@@;

 

下地としてのサーフェイサー

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左がサフなし、右がサフありです。今回は大幅なカラーリング変更だったため、可動部などで塗装がはがれるとサフなしは目立ちます。また、比較するとサフを使った方がはがれにくい感じもありました。

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ここはサフなしで元の赤い素体にライトブルー(Mr.COLORのNo.20)を吹きました。深く掘りなおしたモールド(矢印部分)にはエアブラシでは色が入り切らず、下地の色が透けて見えます。

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頭部のミサイル部分を赤に塗装するうえで、右下3基のみサフ#1000を吹きました。

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乾燥後、赤((Mr.COLORのNo.3)を吹きました。左上3基の窪みには下地の黒が透けていることがわかります。

溝や段差部分には塗料が届きにくく、濃い色から薄い色へのカラー変更の場合はサフを吹いたほうがきれいに塗装できました。

 

結論

〇ゲート処理については紙やすり#600でも目立たない。(でも精神安定のために#1000までかけるかも・・・。)

〇サフの#1000と#1200では(そうねんには)違いがわからない。使うかどうかは塗装の厚さと下地の色の兼ね合いの中でケースバイケースで使い分ける。

 

当たり前の結論ですが、これからは自信をもってチョイスできそうです。