鞘を作っている約2週間の間に、十分に刀身を乾燥させることができました。乾燥時間としては長すぎたような気もするので、一気に完成までもっていきたいと思います。
それでは、仕上げの磨きに入っていきます。
乾燥直後です。それなりの光沢はありますが、反射している光源の輪郭はぼんやりとしか見えません。これを磨き上げていきます。
#2000の紙やすりで全体を磨きました。厚めにクリアで塗装しているので、下地のシルバーを侵すことはありません。光源は全く見えなくなって少々不安にかられますが、途中経過としてはありです。
ここからコンパウンドで磨いていきます。鏡面処理にはタミヤさんのコンパウンドを使っています。まずは一段階目、粗目です。粗目でも劇的に煌めきますが、まだまだ映り込む像がぼやけます。
さらに細目で磨きました。磨き方にはメガネふきの布を使っています。布にコンパウンドを少量のせ、あとはひたすらこすっています。細目で磨くとかなり映る像が鮮明になりました。
仕上げ目で磨くと表面はしっかり鏡面になります。刀身に映りこんだ景色が非常にクリアです。景色が映りこんだ刀身を眺めているだけで、3日はビールを美味しくいただけました。これで刀身の磨き上げが終了です。
柄はホームセンターで購入した10mm厚の木材の端材を使いました。刀身から離れる程細くなるようにノコギリで斜めにカットし、彫刻刀の丸刀で芯棒を通す溝を彫りました。同じものを2本作り、芯棒を挟みます。
溝にホットボンドを流し込んで、刀身の芯棒を挟みこみ、100均で購入したCクランプでしばらく固定しました。
しっかり冷えて固まったところに、鞘を作ったときの残りの合皮で柄に巻いていきます。30年前、中学校のテニス部でつちかったラケットにグリップテープを巻く技術がこんなところで生きました。人生、どこで何が役に立つかわかりません。
基本的に瞬間接着剤で固定できるのですが、それっぽく見えるように真鍮の鋲で固定(しているような見た目に)しました。
全体に巻き終えたら、終点も鋲(と瞬間接着剤)で固定しました。
柄尻の装飾もできています。これらを瞬間接着剤とホットボンドで固定すればいよいよ完成です。
宝玉周辺の丸いパーツは瞬間接着剤で固定し、本体にはホットボンドで接着しました。これでいよいよ・・・
完成だ・・・!この瞬間、気分は完全にロン・〇ルクです。
コミックスと比較して大きさを感じていただければ幸いです。
旧作のアニメではダイの剣が登場する前に終わってしまったので、リメイク版ではぜひこの剣が活躍するのを期待しています。剣の輝きを眺めつつ、封印を開けたり閉めたりしながら、しばらく美味しいビールをいただきました♪
これでダイの剣制作記を終えたいと思います。
さ~て、次は何を作ろうかな♪
ダイの剣の完成ギャラリーは過去記事でご覧ください。
<過去記事>
〇「ダイの大冒険」アニメリメイクに触発されて、1/1ダイの剣を自作してみた。
YouTubeで作品紹介を始めました。動画では封印の解除の様子を見ていただけると思います。こちらもよろしくお願いします。
<追記>
制作記が完成しました。以下、各行程の記事へのリンクです。作り方はこちらをご覧ください。
〇ダイの剣を作る(1) 型紙を作って、刀身の原型を切り出す。