エッチングパーツの取り付けが終わったので基本塗装に入ります。下色にはクレオスさんのMr.Color32軍艦色(2)、メインの塗装はC601呉海軍工廠標準色(以下、呉色とします)です。
この2色、塗装してみると色味がかなり違います。写真はプラバンで試し塗りをしたものです。周囲が下色の軍艦色(2)です。やや緑がかった雰囲気の深いグレーです。中心部が呉色です。軍艦色(2)と比べてかなり明るいグレーなのが分かります。この2色でエッチング大和を塗り上げていきます。
軍艦色(2)と呉色の違いは過去記事でも紹介しています。よかったらこちらもどうぞ。
<過去記事>
まずは艦尾のクレーンおよびトラス支柱です。
今回のエッチングパーツのなかでも特に造形が素晴らしいパーツですが、そのぶん構造も複雑です。塗り残しがあると真鍮の金色がとても目立ってしまいカッコ悪いので、下色で慎重に塗装します。
うぉぉ!これはいいぞ!下色で塗装しただけでいきなり重厚感が跳ね上がりました。
次に艦橋最上部のレーダーアンテナです。
うわぉ!プラスチックパーツと完全に一体化し、精密感抜群のパーツに生まれ変わりました。すごいな、エッチングパーツ!
エッチングパーツがてんこ盛りの主砲です。塗装前でもシルエットが美しいです。
下色を塗装しただけでこの一体感、そしてこの精密感です。
下色の乾燥を待って、呉色を塗装しました。左が下色、右が呉色です。グラデーションとまではいきませんが、呉色は細部にはあまり塗り過ぎないように注意して作業しています。写真ではベタ塗に見えてしまいますね。
主砲の砲身です。呉色での塗装は表面だけをしっかりと塗装し、裏面は下色を残して陰になるようにしてみました。写真の左が表、右が裏です。比較して初めてわかる程度の色の差ですが、イイ感じの立体感を出してくれています。
船体全体も呉色で塗装しました。手すりが醸し出す精密感が感動的です。
床の金属板がどうなるのか不安だったのですが、下色を丁寧に塗装することで見事に一体化してくれました。
呉色を塗装すると雰囲気が一変します。艦尾の航空甲板もいい感じです。写真中央の手すりはつけるのに苦労したパーツなのですが、こうして一体化してくれると感激もひとしおです。
甲板のマスキングテープをはがしました。いつもならば模型作り屈指の楽しい時間ですが、手すりにひっかけないようにドキドキしながらの心臓に悪い作業でした。でもしっかりと塗分けられていたので気持ちいい~♪
ところで、金属パーツの塗装ではプライマーの要・不要についてどちらの意見も目にします。今回は「手に入らなかった」というのが一番の理由で、プライマーを使用しませんでした。やってみた結果、プライマーがなくて金属に塗料のノリが悪い、ということは全くありませんでした。個人的には、「プライマーなし」で問題なさそうです。
次は部分塗装を施してさらに情報密度を上げていきます。