プラモを作ってきた中で、長いこと迷い続けてきたことがあります。それが、前回注目した「作業の連続性」、つまりヤスリの掃除・交換のタイミングです。
上の写真は、金属当て板に紙やすりを貼ったものです。広い面を処理すると、あっという間にこんな感じで目詰まりしていきます。ヤスリの張り替えや掃除で作業は止まります。張り替えるのが面倒で、へたり切ったやすりで無理やり作業を続け、必要以上に力と手間と時間がかかることもしばしばです。
また、どの程度目詰まりして、どの程度へたってきたら変え時なのか。貧乏性の私は毎回迷います。お小遣い制のそうねんにとって、神ヤスなどの性能のよいヤスリはなかなかの出費なので、できるだけ長く使い倒したいところです。
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そこで、よく目にするのがメラミンスポンジを使った掃除方法です。
紙やすりに詰まった削りカスも、メラミンスポンジでサッとひとふき。
なんということでしょう!ぎっしり詰まった削りカスが激落ちし、ヤスリ本来の切削力が復活しました。
削りカスが詰まった神ヤスも、メラミンスポンジでササッとひとなでします。
掃除前↓
掃除後↓
このように、メラミンスポンジで掃除してやるとビックリするくらい簡単に目詰まりが掃除できます。これは、金属ヤスリでも同様です。
掃除後↓
メラミンスポンジでのヤスリ掃除は、その手軽さと効果の高さが感動的ですらあります。
・・・しかし。
・・・・・・しかしです!
個人の見解ではありますが、ここははっきり申し上げます。
この方法、オススメしません!
なぜなら、粉塵がビックリするくらい舞い散るからです。
それはもう、ドン引きするくらい。削りカスはつまるところ粉末プラスチック(以下プラ塵)ですから、こんなの吸い込んだら体に悪いに決まってます。
集塵機の設置も考えてはいますが、それにしてもメラミンスポンジの反発力で舞い散ったプラ塵はなかなかの高さまで舞い上がります。とはいえ、ヤスリの掃除のたびに防塵マスクをつけるのも面倒です。
結果として行きついたのが、カラーボード紙やすりです。
基本的には使い捨てです。目詰まりしたら捨てます。それでも、そうねんののんびり制作ペースならば、1つの番手につき200円で半年分くらい入手できます。個人的にはコスパ最強だと思っています。
冒頭で紹介した金属当て板の紙やすりは、目詰まりしたら張り替えています。これが面倒なので、バシッとエッジを立てたいときなど、ここぞというときにだけ使っています。
ちなみに、金属ヤスリは目詰まりしてきたら歯ブラシでささっと掃除しています。
歯ブラシでもプラ塵は舞いますが、できるだけ舞い散らないように優しく払っています。これならばそこまで作業は中断されません。
ちなみに、金属ヤスリは、数日に一回程度しっかり掃除をしています。このとき重宝しているのがガムテープ(布テープ)です。
歯ブラシで優しく払っただけでは、細かい削りカスは落ちません。これを歯ブラシで落とそうとすると、やはりプラ塵が舞ってしまいます。
ヤスリの刃にガムテープはり、裏面からグイグイっと押し付けます。
ベリッとはがすと、刃の隙間に詰まった削りカスがごそっとはぎとられます。なかなか気持ちがよいです。2~3回繰り返すと、写真のようにキレイにやすりを掃除することができます。
というわけで、そうねんはメラミンスポンジは神ヤスをケチりたいときにだけ、できるだけ最小限に、使うことにしています。
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なお、メラミンスポンジは100均で購入できます。100円(税抜き)で使いきれないくらい大量に入っているので、掃除用に購入したものから少し分けてもらうくらいがちょうどいいです。
ヤスリ掃除問題は解決したとはいえ、プラモデルを作る以上プラ塵との闘いは避けられません。やっぱり、健康のためには、集塵機の導入を真面目に検討したいと思っています。
さ~て、次は何を作ろうかな♪
よかったら過去記事とあわせてご覧ください。
<過去記事>
〇ヤスリとサフの最適解を探る(序) まずはヤスリ掛けの有無を比較
〇ヤスリとサフの最適解を探る(1) ヤスリとサフの組み合わせ
〇ヤスリとサフの最適解を探る(2) 1000番、800番紙やすり
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