そうねんのんびり創作記

のんびり作ったものをのんびり紹介します。

ヤスリとサフの最適解を探る(完) まとめ

ヤスリとサフの組み合わせについて、集まったデータをまとめておこうと思います。ひとまず現状での個人的な結論です。

 

通常塗装について

800→1200サフ

① 表面処理の仕上げは紙やすり800番まで。パーツによっては玄人油目、バローべ#2でも可

② ①の後、サフ#1200番が基本。パーツによりメカサフヘヴィ(主に関節部)

 

これを軸にしばらくは作っていこうと思っています。コンテスト等に出すわけでもないので、サフを吹くなら、紙やすり#1000まではかけなくても自己満足度は十分だと思いました。

一方、サフは#1000番だとややエッジがぬるくなる部分がある(気がする)ので、#1200を最小限の厚さで吹けるように練習していくつもりです。

 

なお、メタリック塗装の場合は紙やすり#1000を最低ラインとして下地にはアルティメットブラックを使っていくことにします。

 

各ヤスリの使い心地

さて、そのうえで今回改めて感じた各ヤスリの使い心地もまとめてみました。その結果が↓です。使いやすいと感じた順に◎→〇→△となります。

やすり検証まとめ

紙やすりはあて板にカラーボードや金属板を使っています。あらためて比べてみて、思っていた以上に自分が金属ヤスリに頼っていたことに気が付きました。

なお、金属ヤスリは下の3種類を使っています。

GSIクレオス Gツール 匠之鑢・極 雲耀 単目・細 プラモデル用工具 MF13Amazonで探す(匠之鑢・極 雲耀 単目・細)

GSIクレオス Gツール 匠之鑢・極 玄人 油目 プラモデル用工具 MF12Amazonで探す(匠之鑢・極 玄人 油目)

バローベ ニードルヤスリ 半丸140mm #2 LA24021402Amazonで探すバローベ ニードルヤスリ 半丸140mm #2

切削性・平面処理・細部の処理

金属ヤスリの方が切削力が高いのはもちろんなのですが、紙やすりの#400もなかなかガシガシ削ってくれます。個人的に、切削力は次の順で感じています。

雲耀>紙#400>油目>紙#600>バローべ#2>紙#800

これはあくまでも削れる速さであって、表面処理のきれいさではありません。切削面のきめの細かさは紙#600よりも油目やバローべの方が高いように感じます。油目、超優秀です。

カラーボードに貼り付けた紙やすりは好きな形に切って使うことができるので、細部の処理には抜群の使いやすさです。

このあたりの使い分けは、削りやすさよりもパーツの形状によるところが大きいです。使いやすいヤスリで形を整えて、仕上げに#800で表面処理という流れになります。

 

※ここで使っている紙やすりはホームセンターで購入したものです。プラモデル用として販売されているものに比べて、同じ番手でも若干目は粗いように感じます。

 

曲面処理・エッジ出し

当然、板が硬い方がエッジは立ちます。金属ヤスリが最強です。逆に、曲面へのヤスリ掛けは神ヤスにはかないません。ボード紙やすりもグッと押し当てるとそこそこ面に追従するので、それなりに曲面にも対応してくれます。

ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス! 3mm厚 #1000 (5枚入) GH-KS3-P1000Amazonで探す「 神ヤス! 3mm厚 #1000 」
神ヤスやボード紙やすりは曲がってエッジに当たってしまい、せっかく金属ヤスリで立てたエッジが丸まってしまうことがあります。ここはそうねん個人の技術的な問題でして、まだまだ力を入れすぎている感があります。

 

事故率

表面を削ろうとしたときにガツッと引っかかったり、思わぬところに当たって削れてしまったりという事故の起こりやすさは、金属やすりの切削力の高さと表裏一体です。結局のところ力加減の問題だと思うのですが、金属やすりはガシガシ削れるのが楽しくて、ついつい力が入ってしまうんですよね・・・。

その点、紙やすりは少々力が入ったとしてもガリッとパーツをえぐってしまうような事故は起こりにくいです。

 

作業連続性とコスパ

実は普段使っていて気になっていたのが作業の連続性です。ヤスリがけしていると、紙ヤスリも、金属ヤスリも、すぐに目詰まりして切削力が落ちてしまうのです。そして、これまた力加減が大きく影響してきます。

やすりの目詰まり

カラーボード紙やすりの最大のお気に入りポイントは、迷わず使い捨てにできる点です。だって安く大量に準備できるから♪目詰まりしたら交換すればよいので、作業が止まることはほとんどありません。

 

と、いうわけで、これからプラモデルのヤスリ掛けをどうしようか迷っている方がいましたら、コスパと汎用性の広さからひとまずカラーボードに紙やすりは超お勧めです。パーツの形状を変えるレベルで削るばあいは、粗めの金属ヤスリが一本あると便利です。金属ヤスリが一本あれば、金属あて板は無理に用意しなくてもさしあたり問題ないかと思います。

 

以上、ヤスリとサフの最適解を探ってみました。あくまでも個人の見解ではありますが、何かの参考になれば幸いです。次回、目詰まりしたヤスリの整備について、気になっていることを補足したいと思います。

 

よかったら過去記事とあわせてご覧ください。

<過去記事>

〇ヤスリとサフの最適解を探る(序) まずはヤスリ掛けの有無を比較

〇ヤスリとサフの最適解を探る(1) ヤスリとサフの組み合わせ

〇ヤスリとサフの最適解を探る(2) 1000番、800番紙やすり

〇ヤスリとサフの最適解を探る(3) 600番紙やすり

〇ヤスリとサフの最適解を探る(4) 金属ヤスリ

※お願い:この記事のリンクからAmazonへ入っていただく、紹介している商品以外のお買い物でもそうねんにAmazonから数円の紹介料が入ります。「この記事がよかった!参考になった!」という方は、お買い物の際のAmazonへの入り口として「読者になる」か「ブックマーク」をしていただき、支援をしていただけると励みになります。更新頻度低めのブログですが、自分の経験が少しでも誰かの参考になれば幸いです。よろしくお願いいたします。