最後に金属ヤスリの実力を検証していきます。
左からバローべヤスリ#2、匠之鑢極・雲耀、匠之鑢極・玄人油目の三本です。切削力は体感で、雲耀>油目>バローべといった感じです。あくまでも体感です。残る傷の大きさもこの順番に比例します。
匠之鑢極・雲耀
まずは切削力抜群の粗めの金属ヤスリ、雲耀です。切削力が抜群に高いぶん、傷も大きく残ります。
まずは1000サフを吹いてみました。エッジの鋭さには目を見張るものがありますが、面には明らかにやすりをかけた方向に無数の傷が走っています。
黄橙色を吹いたところ、案の定がっちり傷だらけです。
1000番サフの後、キャラクターホワイトで塗装したパーツです。表面の傷もさることながら、エッジに大きな傷を発見しました(写真中央)。金属ヤスリは切削力が強く便利なのですが、ちょっと力加減やあてる角度をミスると大きな傷が残ってしまう事故が起こりやすくて怖いです。
続いて同じく雲耀でヤスリ掛けをしたあと1200番サフを吹いてみました。このパーツも表面は文句なしにバシッと面が出ているのですが、エッジに細かい傷が沢山残っています。
と、概ね予想通りではありますが、雲耀の傷はサフでは覆いきれないものでした。
匠之鑢極・玄人油目
続いて、時短に向けて淡い期待を抱いている油目です。写真左のパーツには雲耀で面出しエッジ出しをした後、油目で表面を整えています。1000番サフを吹いたサンプルを作り忘れていたようで、いきなり1200番サフを吹いています。
1200番サフを吹いたところです。画面横方向に大きく傷が入っているのは、雲耀の傷を消し切れていなかったものと思います。全体的な表面は概ねきれいです。
キャラクターホワイトで塗装しいました。今回も、塗装後に改めて傷が目立つようになったように感じました。金属ヤスリとしてはかなり滑らかではあるのですが、やはり細かい傷は隠し切れません。
こちらも同様の処理をしています。ヤスリ掛けの際、やや力が入り過ぎて傷が入ってしまったようにも思います。この辺りはそうねん自身の修行不足です。
バローべヤスリの半丸#2
金属ヤスリ最後は、バローべヤスリ半丸です。番手は#2を使用しています。ヤスリをかけている感触としては、油目と同等以上に番手が高いように感じます。
半丸形状は、これ一本あればたいていの場所にヤスリがかけられるのではないかと思うくらい万能だと思います。(個人の感想です)
バローべ#2をかけた後、1000番サフを吹きました。もともとパーツが細かいこともあり、傷はほぼ確認できません。
キャラクターホワイトで塗装したところ、アンテナの根元に小さい傷を発見しました。やはり金属ヤスリをあてるときには力加減と角度に細心の注意を払う必要があります。
とはいえ、表面に目立った傷は見当たりません。パーツの大きさを考慮すると、バローべヤスリの直後にサフを吹けば、それなりに満足度の高い表面処理ができています。
続いてサフ1200番を試してみます。
胸のダクトのエッジ出しには半丸の角が大活躍です。見た目のシャープさが段違いです。
サフの1200番を吹いてみました。ダクト部分はやや当て方が雑すぎました。襟元のエッジ出しはうまくいっているように思います。目立った傷もありません。
最も傷が目立つ黄橙色で塗装してみました。よ~く見るとやはり傷は見えます。見えますが、本当によ~く見るとです。細かいパーツなら、このまま仕上げでもきっとばれない自己満足度が高い仕上がりになっています。
と、いうわけでそれぞれの金属ヤスリの自己満足指数は次の通りとします。あくまでも、表面処理の満足度です。
匠之鑢極・雲耀はやはり傷が非常に目立つので、自己満足指数50
匠之鑢極・玄人油目は体感では600番紙ヤスリよりもきめが細かく感じたので、自己満足指数70
バローべヤスリの半丸#2はさらにややきめ細かく感じたので、自己満足指数80
とさせていただきます。
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次回、まとめとさせていただきます。
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