さて、待ちきれませんでしたが、下地の黒塗りが乾きました。ここから柄を金色に塗装していきます。
鍔と同じPALムーンゴールドを使用します。3回重ね塗りする予定なので、1回目は大雑把に。
ひと塗り目はまだまだ黒が透けて見えます。
ふた塗り目。ほぼ下地は見えなくなりました。翌日、少し薄く見えるところに塗料を盛って、塗装完了です。
あまりにも柄が刀身に対して軽すぎる感じがしたので、中にぎっしり短く刻んだ針金を束にして仕込みました。木工用ボンドを柄の中に流しこみ、そこへこの束をダイブさせたところ、程よい重量感になりました。
100均で購入した、手芸のカバンベルト(紺)をグリップに巻きつけていきます。
中学生の頃部活動でやっていたテニス。その時のグリップ巻きの経験がこんなところで生きるとは・・・。人生、どこで何が役に立つかわかりません。
巻き終わったところを瞬着で固めたところ、思いのほか白化が目立っしまいましたので、修正します。グリップに塗料がつかないようマスキングして・・・
1.5mmリアラボードを短冊状に切り、ぐるっと一周させて瞬着で固定しました。
ここは質感が少々違ってもさほど目立たないかと思って、PALムーンゴールドをじか塗りしました。ここは乾くのを待ちながら4度塗り(つまり4日がかり)で。厚めに塗ったら、周囲との違和感は感じませんでした。よかったよかった。
宝玉のマスキングをはがして、柄が完成しました。いよいよ合体です。
丹精こめて磨きこんだ刀身
持てる技術をつぎ込んだ鍔
きらめく宝玉ににやついた柄
忘れるところでした連結パーツ
ついに合体の時!(この瞬間がたまりません)
合体の過程をかいつまんでご説明します。
・まずは刀身・連結パーツ・鍔を最少量の瞬着で固定しました。
ここからが時間との勝負です。写真をとる余裕なんてとてもとても・・・。ごめんなさい。
・柄の中にグルーガンでできるだけ沢山のホットボンドを流し込みます。芯棒が入ってもあふれない程度に。
・ホットボンドが冷えて固まる前に、鍔と柄の接着部分に最少量の瞬着を塗り、乾く前に芯棒を柄に差し込んで行きます。芯棒が冷たいので手早く差し込まないと途中でホットボンドが固まってしまいそうで怖かったです。
・鍔と柄の両方の宝玉がしっかりと正面を向くように角度を整えて、柄と鍔を接着しました。そして冷えて固まるのを待つこと5分。
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製作期間3ヵ月半、ついにロトの剣が完成しました。毎日作業ができたわけではありませんし、大半は乾燥時間ですが、久々に思い入れのある、納得の作品を作ることができました。半月くらいは毎晩眺めながら美味しいビールが飲めました。
この製作記が、同じようなものを造ろうと思っている方々の一助になれば幸いです。
さ~て、次は何を作ろうかな。