仕上げに細かい部分塗装を行っていきます。スターブライトアイアンをベースとして、やや濃い色の赤い装甲板を表現します。また、内部装甲が露出している部分も表現していきます。
前回、キャンディ塗装にマスキングをしたのですが、実はこのとき、表面のクリア塗膜が結構な面積でマスキングテープに持っていかれてしまいました。3日間乾燥させた後だったのですが、乾燥時間の問題だけではないのかもしれません。このパーツはこの後再びクリアを塗装して修正しましたが、この後クリア塗面にマスキングテープを貼るのが少々怖くなりました。
そこで、マスキングテープを貼る前に表面処理を兼ねてクリア塗膜に2000番の紙ヤスリをかけて、マスキングテープの粘着力を落としてみることにしました。
ついでにデカールの段差も消しておきます。
部分塗装をするパーツにすべてヤスリがけを行いました。
すべてマスキングするとこんな感じです。
プラ板で追加した厚い装甲部分を周囲より濃いキャンディ塗装にしていきます。下地にはスターブライトアイアンを使用します。硬い(防御力が高い)ところは濃い色という勝手なルールのもと配色しています。これらの装甲板の下には大事なパーツがあるのです、きっと・・・。
下地色のアルティメットブラックを塗装しました。
層の上からスターブライトアイアンで塗装しました。
アイアンを残したいところをさらにマスキングし、ディープクリアレッドでキャンディ塗装としました。
マスキングをはがすとこのようになりました。装甲に厚みがある部分が濃くなり、重厚感があるキャンディレッドになりました。内部装甲が露出しているところもワンポイントとしていい感じになりましたが・・・おや?
なんと!マスキングテープが重なったところに塗料が流れ込んでしまいました。色の感じからして、薄めに希釈したスターブライトアイアンが流れ込んだようです。
同じように、ここもはみ出してしましました。マスキングの前にヤスリ掛けをして、粘着力を落としたことがあだになってしまったようです。ただ、クリア塗膜がマスキングテープに持っていかれたところはなかったので、加減と選択が難しいところです。マスキングの難しさを痛感した事例でした。
はみ出した塗料を2000番の紙やすりで慎重に削り取り、その上からクリアを再塗装することで修正しました。概ね修正できたのですが、少々傷が入ってしまったように見えるのが今回の心残りポイントになりました。
改めて全パーツをクリアで再塗装しました。この時点で十分美しく、バラバラのパーツを一つ一つ眺めながらおいしくビールが飲めました。
組んでみたい気持ちをグッとこらえて、次回はこれらのパーツを鏡面目指して磨き上げていきます。
<追記>
以下、HGサザビー制作記のリンク一覧です。
<過去記事>
〇HGサザビー制作記(3) バックパックの燃料タンクを半スクラッチ
〇HGサザビー制作記(4) モノアイを光らせる(LEDを埋め込み編)
〇HGサザビー制作記(5) モノアイを光らせる(内蔵スイッチ自作編)
〇HGサザビー制作記(7) キャンディ塗装で2種類の赤を使い分ける
〇HGサザビー制作記(8) 関節やスラスターをメタリック&部分塗装
〇HGサザビー制作記(10) ゴールドのキャンディ塗装を塗分け
〇HGサザビー制作記(11) キャンディ塗装へのマスキング失敗と修正
〇HGサザビー制作記(12) 鏡面仕上げになるよう磨き上げる