戦艦ヤマトにエッチングパーツを盛り付けていきます。
使用した工具類は次の通りです。
エッチングを切り出す際の下敷きは、カッターマット(柔らかすぎ)→木材(やはり柔らかすぎ)→100均まな板(不要な凸凹が気になる)を経て、結局どこの家庭にもあるであろう0.8mmのプラ板に行きつきました。
エッチングベンダーは金属パーツを折り曲げる際に便利な道具です。少し前に電子工作のリード線を曲げるのに便利そうだと思って購入していたのですが、ついに本来の用途につかわれる時がきました。
カッターでパーツを一つずつ切り出します。デザインナイフでも切れなくはないのですが、すぐに刃が痛んでしまいました。ダイの剣制作以来の登場、特専黒刃です。
こんな物も作っていますので、よかったら過去記事もどうぞ
〇「ダイの大冒険」アニメリメイクに触発されて、1/1ダイの剣を自作してみた。
こうして切り出した平らなパーツを、ベンダーとピンセットで挟んで曲げてを繰り返して形を整えていきます。直線的に折り曲げる部分はもともと「折り目」がつけてあるようで、ベンダーで曲げたいところをしっかりつまんでおけば、概ね思ったところで曲がってくれます。
広い面には流し込み瞬間接着剤を使用しました。驚くほどの少量で驚くほどしっかりと接着されます。むしろつけ過ぎたときになかなか固まらず、ずっと抑えておくことになりました。
細かいパーツはゼリー状瞬着で固定していきます。こちらもつけ過ぎ注意です。
キット専用のエッチングパーツなので、パーツのかみ合わせはビッタビタです。これがまた、気持ちいいのです♪
パーツによっては不要なプラスチック部分を削り取ります。この煙突パーツは元々右半分のようにふさがっています。これを、ニッパー、デザインナイフ、金属ヤスリ、紙やすりを駆使して左半分のように抜けた状態にします。説明書に従って作業すればいいので、想像していたよりずっと作りやすいです。
合わせ目消しは通常のプラモデルづくりと変わりません。形を整えた後、説明書に従ってエッチングパーツを瞬間接着剤で張り付けました。すると、なんということでしょう!
超精密なディテールが施された煙突に生まれ変わったではありませんか!!これはすごい!
元々1枚の板だったエッチングパーツから、これほどの立体的なパーツが生まれることにまず感動しました。
とはいえ、曲線パーツはちょっとずつ曲げて形を調節するしかないので、神経が磨り減る作業で時間がかかります。不慣れなこともあり、この煙突パーツだけで夜な夜な作業すること1週間、合計15時間以上かかってしまいました。
それでも、苦労の甲斐はあります。もともとプラスチックの造形も素晴らしいのです。それでも、このパーツが・・・
こう!
このパーツが・・・
こうなるのですから、苦労の甲斐があるというものです。
こんな階段、プラスチック素材ではまず表現できません。
クレーンと空中線支柱です。トラス構造のなんと美しいことでしょう。
そして、長年の憧れだった「手すり」です。これだ・・・これがやりたかったんだ!
のんびり作業を進めた結果、すべてのエッチングパーツを接着するのに一か月以上かかってしまいましたが、これを塗装したらどうなってしまうのかと想像したらワクワクが止まらない、とても楽しい時間でした。