吸引力の確認
さて、いよいよ試運転です。吸引力の確認にはティッシュペーパーを貼り付ける方法があるらしいので、さっそく実験です。市販されている箱ティッシュを、2枚重ねを1組として貼り付けています。
20組・・・30組・・・余裕です。張り付いたティッシュペーパーはずれもしません。50組を超えたあたりから、重さでずり落ちるようになり・・・、
ズルズル!と数枚まとめて滑り落ちたのが「強」で58組目でした。記録は57組(114枚)ということになります。ちなみに弱での記録は45組(90枚)でした。
電源を切るとハラリ・・・ハラリ・・・バサッ・・・バサッ・・・ザザザザーとすべてはがれ落ちました。静電気などではなく、吸引力で貼りついていた証拠です。ちなみに、ティッシュペーパーはもちろん回収して少しずつ使っています。制作作業にはティッシュペーパーは向かないのが残念なところです。
しっかりと吸い込む風を感じることができる吸引力になり、今までの段ボールブースとは天と地ほどの差です。筆塗りでは、屋内でにおいを感じることは全くなくなりました。
その後、排気ダクトのつけはずしの際に外れやすかった排気口のパーツをホットボンドで固定して、真の完成となりました。
エアブラシを体験してみた
塗装ブースが完成した今、いてもたってもいられません。塗装ブースの性能チェックも兼ねて、早速エアブラシを試してみます。
エアブラシ置き場が必要になり、とりあえず目玉クリップでハンガーを作りました。これがなかなか安定しています。
実験用に用意しておいた園芸用プラカードにダークシーグレーを2倍希釈した塗料を吹き付けてみました。さて、エアブラシ初体験の結果は・・・
おおおおお・・・・。初めてでもこんなにきれいに塗れるものなのか・・・@@;
1日しっかり乾燥させたのち、クールホワイトでグラデーション塗装を試してみました。左から順に重ね塗りしていった結果です。写真上では4回目と5回目の差があまりわかりませんが、肉眼では5回目でうるさすぎない程度の陰影が残って素敵な感じになりました。
4回目だと、明らかな影が残ります。
5回目で控えめな感じ。この辺りは目的によって使い分けることになるのでしょう。
驚いたのは、たった数回の練習でド素人でもここまでできる、ということでした。これは・・・やめられなくなってしまうかも・・・。
さて、肝心の塗装ブースの方ですが、噴き出したミストをグングン吸っているのが目に見えてわかりました。室内のシンナー臭は、フィルターに顔を近づけるなど意図的に臭いを嗅ぎにいかない限りまったく感じません。
ネコフィルターは想像以上に汚れていきます。フィルター式である以上、吸引力は少しずつですが確実に落ちていきます。ダ〇ソンのようにはいきません。市販品のフィルターを使っていたら、維持費を考えて使うことをためらっていたかもしれません。その点は、自作してよかったと思える点でした。
もう一つ驚いたのは、塗料の消費の早さです。塗料の消費量は筆塗で同じ面積を塗るときの数十倍です。目に見えて減っていきます。腕もあるのでしょうが、非常にロスが大きい塗り方だと感じました。フィルターの汚れがそれを物語っています。その点は今後、工夫の余地がありそうです。
希釈の感じや手入れなど、手探りの部分は多分にありますが、間違いなく新たな世界が広がりました。これで塗装ブース制作記は完結です。
さ~て、次は何をつくろうかな♪