ダイの剣の刀身を磨いていきます。この作業が一番地味で時間がかかる作業です。「磨く・研ぐ」という工程がいかに大変かということを思い知ります。
表面のコーティングにはジェッソを使います。乾燥するとそれなりの強度になり、磨いた金属の雰囲気が出るので気に入っています。
まずは大雑把に全体に塗りたくります。明らかに窪んでいるところには少し盛ってあります。
丸1日乾燥させました。
100番の紙やすりを使って、乾燥したジェッソを削っていきます。紙やすりはコルクブロックに巻きつけて、平らに削るようにしました。
1回目はコスプレボードに吸われる分もかなりあるようで、細かい気泡が浮き彫りになりました。この後は、塗る→乾かす→削るのループです。これを(自己)満足できるまで繰り返します。
夜寝る前にジェッソを全体に塗りたくり・・・
一日乾燥させて・・・
削る。
凹んだ部分や削りすぎた部分が残っていたら・・・
ジェッソを盛って・・・
乾燥させて・・・
削る。
塗って・・・
乾燥させて・・・
削って・・・・・
盛って・・・
かんそ・・
ひたすらこの作業を繰り返して、3週間ほどでようやく満足のいく表面処理が終わりました。
最後に240番→600番の紙やすりで全体を磨きました。
3週間かかったといっても、毎日作業できたわけではありません。1日の作業も1時間にも満たない程の時間ですが、予想通りしんどい作業でした。とはいえ、研いでいる間の気持ちはすっかり刀匠ロ〇・ベルク!
時間をかけて磨き上げた刀身を見てようやく一言。
「研いだ表面を眺めながらのビールは美味い!」
ちなみにこのジェッソ、本来は絵を描くときの下地材なのだそうです。成分を見ると「炭酸カルシウム」にノリを混ぜ、白色顔料で色付けしてあるもののようです。チョークとほぼ同じ成分ということなのですね。
<追記>
制作記が完成しました。以下、各行程の記事へのリンクです。作り方はこちらをご覧ください。
〇ダイの剣を作る(1) 型紙を作って、刀身の原型を切り出す。