封印が解ける様をどうやって再現するか・・・。ガシャァン!と勢いよく開かせたかったので、ばね仕掛けを採用しました。自動で閉じる方法は今回は見送りです。
近所のホームセンターでばねを買ってきました。仕組みは昔のプラモデルのロケットパンチのイメージです。
プラ板とプラ棒で試作品1号を作ってみました。接着はすべてタミヤさんの流し込み接着剤です。
右下の棒を引くと、左右に伸びた棒が開きます。このあと、上板(写真右上のパーツ)を接着しました。
乾燥後、開き方を試したところ、1回目、2回目は「カシャン!」と開いていい感じだったのですが、3回目で横棒の爪が折れ、棒がロケットパンチのごとく飛んでいきました。バネの長さに対して強度が足りませんでした。それでも、仕掛けとしてはうまくいく手ごたえがありました。
この後、強度を上げるべくパーツを太くするとバネの力が足りなくなったり、横棒を細くすると閉じるときに折れてしまったり、バネが長すぎて上板が弾け飛んだりと、失敗を重ねました。
そして、最も安定して作動した試作品第5号がそのまま採用となりました。
横棒が太くなりました。溝が彫ってあり、レールに沿って動きます。レールに沿わせることで適度に摩擦も働き、爪にかかる負荷を軽減させられました。また、バネを短めに2本組み込むことで弱い力が面にかかるようにしました。バネの中央には仕切りを立て、左右に力が均等にかかるようになっています。
パーツを組み込むとこんな形になります。バネの長さは、開ききった時の幅とほぼ同じです。バネを組み込み、上板で抑えて流し込み接着剤で固定しました。
このままじっくり1日乾燥させました。
前回作った封印の側板は1.5mmのコスプレボードを瞬間接着剤で貼りました。そこへ完成した解封ギミックを組み込んだところです。瞬間接着剤で固定されているのは横棒の先端1cmだけです。横から押し込むための強度を確保するためにプラ板で側板を補強しています。
下に伸びた棒を引けば、封印が解かれるはずです。さて、上手く作動するか・・・、ワクワクが止まりません。
「ガシャァン!!」
動画でお見せできないのが残念ですが、封印解放の様子をほぼイメージ通りに再現することができました。うれしくて何回も開いたり閉じたりしながら、美味しくビールをいただきました。いや~、苦労した甲斐がありました♪
次回はこの封印を装飾、塗装していきます。
<追記>
制作記が完成しました。以下、各行程の記事へのリンクです。作り方はこちらをご覧ください。
〇ダイの剣を作る(1) 型紙を作って、刀身の原型を切り出す。