そうねんのんびり創作記

のんびり作ったものをのんびり紹介します。

Mr.クリスタルカラーのパール塗装を全色比較(完) 下地編-3

クレオスさんのMr.クリスタルカラーのカラーサンプル紹介の最終回です。

 

今回の下地色は「青・ミディアムブルー・黄橙色・緑」の3種類です。 それぞれの下地色に直接クリスタルカラーを塗装しました。

 

クリスタルカラーシリーズの塗装の希釈は概ね「塗料:うすめ液=1:3」にしています。うすめ液にはクレオスさんのレベリングうすめ液を使用しました。

 

〇C5ブルー

 

クレオスC5ブルーで下地を作りました。

 

クリスタルカラー下地青

左から、下地塗装、X01~X08、ホワイトパールの順で並んでいます。

 

以下、それぞれの拡大です。

クリスタルカラー下地青f:id:mkhtn30:20210503135520p:plain

クリスタルカラー下地青 クリスタルカラー下地青 クリスタルカラー下地青

クリスタルカラー下地青 クリスタルカラー下地青 クリスタルカラー下地青

クリスタルカラー下地青 クリスタルカラー下地青 クリスタルカラー下地青

青下地にサファイアブルーは相性抜群です。煌めく青の中に淡い自然な反射光が美しい仕上がりになりました。一方で、青下地ではグリーン系の反射光がとんでもなく色映えします。特にターコイズグリーンの反射光は青地をより引き立たせて美しさが倍増です。

 

C72ミディアムブルー

 

クレオC72ミディアムブルーで下地を作りました。

 

クリスタルカラー下地ミディアムブルー

左から、下地塗装、X01~X08、ホワイトパールの順で並んでいます。

 

以下、それぞれの拡大です。

クリスタルカラー下地ミディアムブルーf:id:mkhtn30:20210503135520p:plain

クリスタルカラー下地ミディアムブルー クリスタルカラー下地ミディアムブルー クリスタルカラー下地ミディアムブルー

クリスタルカラー下地ミディアムブルー クリスタルカラー下地ミディアムブルー クリスタルカラー下地ミディアムブルー

クリスタルカラー下地ミディアムブルー クリスタルカラー下地ミディアムブルー クリスタルカラー下地ミディアムブルー

原色の青に比べて、下地の色味の印象がガラリと変わりました。隠ぺい力が弱いながらも、クリスタルカラー自身の発色によりフィルタリングがかかっていることがよくわかります。また、ダイアモンドシルバーの隠ぺい力が、他のクリスタルカラーよりも高いこともうかがえました。やはりグリーン系の反射光は青下地と相性抜群です。下地のいろが淡く中間的な色合いにになる中、反射光の色が鮮やかに見えました。

 

〇C58黄橙色

 

クレオスC58黄橙色で下地を作りました。

 

クリスタルカラー下地橙黄色

クリスタルカラー下地橙黄色f:id:mkhtn30:20210503135520p:plain

左から、下地塗装、X01~X08、ホワイトパールの順で並んでいます。

 

以下、それぞれの拡大です。

クリスタルカラー下地橙黄色 クリスタルカラー下地橙黄色 クリスタルカラー下地橙黄色

クリスタルカラー下地橙黄色 クリスタルカラー下地橙黄色 クリスタルカラー下地橙黄色

クリスタルカラー下地橙黄色 クリスタルカラー下地橙黄色 クリスタルカラー下地橙黄色

ガンプラ制作において、そうねんは黄色よりも黄橙色を使うことが多いです。鮮やかな発色で他の色とのコントラストがバシッと決まる感じが気に入っています。その黄橙色へのクリスタル塗装ですが、これまたターコイズグリーンの淡い緑の反射光が下地の黄色に非常に色映えします。また、トパーズゴールドは金箔の表面のような質感の金色になりました。黒下地にあったようなギラツキがなく、上品な印象の金色になったので、作品によって使い分けができそうです。

 

 

 〇C6グリーン

クレオスC6グリーンで下地を作りました。

 

クリスタルカラー下地緑

左から、下地塗装、X01~X08、ホワイトパールの順で並んでいます。

 

以下、それぞれの拡大です。

クリスタルカラー下地緑f:id:mkhtn30:20210503135520p:plain

クリスタルカラー下地緑 クリスタルカラー下地緑 クリスタルカラー下地緑

クリスタルカラー下地緑 クリスタルカラー下地緑 クリスタルカラー下地緑

クリスタルカラー下地緑 クリスタルカラー下地緑 クリスタルカラー下地緑

同系色であるトルマリングリーンは、反射光が下地の中にうまく溶け込んで自然な煌めきになりました。一方で、青地に緑の反射光が色映えしたように、緑字には青の反射光が非常に存在感がありました。ターコイズグリーンがその中間的な色合いの反射光になっています。以外だったのが、トパーズゴールドです。想像以上に緑下地に馴染んでおり、色鮮やかな昆虫のような自然界に見られる神秘的な輝きを醸し出しました。

 

以上、Mr.クリスタルカラーを全色試してみた結果の紹介でした。下地との組み合わせ次第で、下地と同系統の反射光が美しかったり、下地の補色にあたる反射光が色映えしたりと、様々な変化を楽しめました。また、クリスタルカラー自体も、隠ぺい力が弱いながら補色的な色を発色するので、フィルタリングしたように下地色の印象ががらりと変わることもわかりました。

 

一方で、今回比較したことで、C151ホワイトパールが下地の色を生かせるパール塗装であることがよくわかりました。どんな下地色にたいしても、その色味を残した上でパール塗料独特の反射光を上乗せしてくれます。

 

以上でMr.クリスタルカラーの比較を終わります。クリスタルカラーシリーズとホワイトパールは、「下地色、全体的な色味、反射光」の組み合わせのうち、どの色を生かしたいかによって使い分けていくことになりそうです。この記事が、「クリスタルカラーは塗料の見た目から色が想像できなくて手を出しにくい」と感じている方々の参考になれば幸いです。そうねんは、サンプルを眺めて何を塗ろうか妄想しながら、美味しいビールを楽しんでいます。

 

さ~て、次は何を作ろうかな♪

 

《2023年1月15日追記》

コメントにてメタルブルーの退色表現についてご相談をいただき、退色表現には興味があったので、試してみました。

まず下のA~Hの塗装パターンを試してみました。

A:黒→C20ライトブルー→クリア+クリアイエロー少量

B:黒→GX216メタルダークブルー→クリア

C:黒→C20ライトブルー→クリア+クリアイエロー1:1

D黒→C20ライトブルー→XC05サファイアブルー→クリア+クリアイエロー少量

E黒→C20ライトブルー→XC05サファイアブルー→クリア

F:サフ→GX216メタルダークブルー→クリア+クリアイエロー少量

G:サフ→C20ライトブルー→クリア

H:サフ→C20ライトブルー

 

(CとD)クリアイエローはなかなかに強い色で、下地のライトブルーをあっという間に上回りました。黄ばんだ印象を持たせるならばかなりクリアを多く、クリアイエローを少なくした方が雰囲気がました。

 

上記の結果を受けて、次に試したのが↑写真の真ん中です。

上のB(メタルブルー)にC20ライトブルーを発色しない程度に薄く吹き、色褪せた感じにしたうえでクリア+クリアイエローを少量吹いてみました。

左はF、右はDです。FとDの中間的な雰囲気を狙ってみました。かすかにメタル感を残しつつ、色褪せた感じと、クリアの飴色化の雰囲気が出たと思います。

 

これが退色表現と言えるかどうかわかりませんが、参考になれば幸いです。