エアブラシ塗装に足を踏み入れてから、いつかはやってみたいと思っていたのがキャンディ塗装です。以前、モザイクズゴックで部分的に試しました。
エアブラシ練習と検証(完) モザイクズゴックの塗装記録と補足 - そうねんのんびり創作記
モザイクズゴックでは頭部や腕をキャンディ塗装にしました。とてもキレイに仕上がって素人でもここまでできるのかと驚いたものですが、この色合いは偶然の産物です。ガンプラ一体を仕上げるには、知識も技術も経験も不足しています。
実は、全身キャンディ塗装でキラッキラにしてみたいガンプラがあります。そこで、目標のガンプラに適したキャンディ塗装の色合いを探るために、カラーサンプルを作製することにしました。
素材に使うのは100均で購入したミニスプーンです。プリンを買うとついてくるような小さいスプーンです。買占めにならないよう何回かにわけながら、とりあえず10袋300本用意しました。
そうねんなりのキャンディ塗装の理解と手順
キャンディ塗装とは、文字通りアメのような透明感と光沢感を持った塗装です。基本的な塗装手順の概要は次の図の通りです。
①サーフェイサー層(以下サフ)
メタリックの塗装ではわずかな傷や凹凸がとても目立ちます。そのため表面はできるだけ平らにする必要があります。サフは必須ではありません。下地処理(つまりヤスリ掛け)がどこまでできているかと、塗装の厚さがどこまで許されるかの兼ね合いになります。
②下地黒層
メタリックの塗料は隠ぺい力が弱いので、下地の色の影響を大きく受けます。黒で下地を作るのが基本のようです。
③メタリック層~④クリアカラー層
基本の色合いはメタリック層とクリア層の組み合わせで決まります。メタリック層による反射のしかたの影響が色合いに大きく反映します。
⑤光沢クリア層
最終的な光沢感や透明感はクリア層をどの程度磨くかで決まります。その最終形が鏡面仕上げです。デカールを埋め込むように塗装することで、デカールの段差を限りなく目立たなくすることもできます。
モザイクズゴックの青キャンディー部は次のような組み合わせです。
①~②1000番の紙やすりで表面処理、サフなし。写真の左半分は黒で下地、右半分は黒下地なし。
③~④Mr.ColorNo.8シルバーの上からGXディープクリアブルー。黒下地を作らないと、かなり厚くシルバーを重ね塗りしないと下地の赤が消えませんでした。(ベースはシャア専用ズゴック)
⑤クリア層なし、デカールなし。
手順は多くかかりますが、基本的に一つ一つの作業は通常の塗装作業です。そこで、塗料の組み合わせや塗装方法でどのような差が出てくるのかを検証していきます。
検証項目
今回作りたいカラーサンプルは「赤」と「金」です。以下の項目について試していきたいと思います。
1.下地黒の塗料の種類と希釈の割合
2.メタリックカラーの種類と希釈の割合
3.クリアカラーの種類と希釈の割合、塗膜の厚さ
4.クリア層の有無による違い
5.必要なスジボリの深さ
使うエアブラシはもちろんこちらです。
随時、検証結果を紹介していきます。