全パーツが完成し、塗装も終わったのでウォッシングとスミ入れをして全体を汚していきます。
ウォッシングにはMr.ウェザリングカラーのマルチブラックを使います。甲板はすでに汚し終わっているので、呉色部分にとにかくベタ塗です。
流石にちょっとやり過ぎた感はあります。ウォッシングといっても、艦艇模型の場合は汚れの表現というより陰影を強調する意味合いの方が大きいように感じます。
8割がた乾燥させたところで、専用うすめ液をティッシュに含ませ、拭き取りました。後部甲板には若干の陰影を残し、塗り過ぎたクレーンは窪みに黒い塗料が残るよう拭き取りました。この窪みは本来は抜けているところなんですよね。このあたりはエッチングパーツを使うのが今から楽しみです。
この塗料との出会いがウェザリングに踏み出すきっかけになりました。塗って拭き取るだけで大人びた雰囲気を演出できるので超オススメです♪
同様に、艦載機にもまずは全体にマルチブラックをベタ塗しました。
専用うすめ液をティッシュに含ませ、拭き取りました。この辺りの作業はスミ入れ作業も兼ねています。風防はエナメルシルバーなので塗膜が弱いです。こすり過ぎると剥げてしまうので慎重に拭き取りました。
機銃と側面はエナメルブラックでスミ入れをしていきます。側面は一度ウォッシングをしたのですが、拭き取りすぎてしまいました。少々物足りなかったので、スミ入れにてさらに陰影を強調していきます。
極薄に希釈したエナメル塗料を、陰影を強調したいところに筆でチョンチョンとのせました。この作業は「塗る」というより「乗せる、伸ばす」という表現の方がしっくりきます。
綿棒にエナメル用の溶剤を含ませ、陰にしたいところだけを残すようにしてあらかた拭きりました。
艦橋をウォッシングすると、ふき取りの際に細かいパーツを破損してしまいそうだったので、ピンポイントにスミ入れしました。この辺りは皆さんどうされているのでしょう。このあと、ライトの発光部分をエナメルシルバーで筆塗しました。
さて、これで一通り塗装が終わりましたので、一度つや消しクリアを吹いてここまでの塗装を保護しようと思います。
なお、つや消しにはガイアさんのEx-04フラットクリアーに、クレオスさんのC189フラットべースなめらかスムースを全量混合したものを使っています。
新品のExフラットクリアーに、C184フラットベースが全量ピッタリ追加できます。ガンプラでいろいろ試した結果、この組み合わせが今一番のお気に入りつや消しです。そう、お気に入りなのです・・・。
ところが・・・、久々の使用で今回のやっちまったとなりました。
全体がしっとりするようにまんべんなくつや消しクリアを吹き、乾燥させてみると白い無数の点々が浮き出してきました。見るからに、塗料がダマになっています。ずいぶん前に混合し、しばらく使っていなかった塗料だったので、攪拌が甘かったのかもしれません。
久々のつや消しクリアで大失敗してしまいました。こう言っては何ですが・・・、練習回でよかった!
さて、船体全体が出来上がったので、次は楽しみにしていた空中線です。