HGを作って水星熱が高まり、次はフルメカニクス1/100エアリアル制作です。HGはさくっと作って塗装しただけで終わってしまったので、今度は気合を入れて作ろう!とやり始めてはいいものの、こんなに時間がかかってしまうとは・・・。
水星の魔女の放送が終わってずいぶんと経ちましたが、ようやく完成ました。心が折れかかって制作工程に迷いが生じて作業が中断した期間も含みますが、5か月あまりの作業をダイジェストでご紹介します。
まずは素組です。HGに比べてさらに筋肉質な感じがします。好きです。このプロポーションにはたくさんのパーツ分割が似合うだろうと思い、1/100サイズのRG風を目指すこととしました。それがこんなに時間がかかろうとは始めたときには思いもよりませんでしたが・・・。
基本工作
パーツの一つ一つにスジボリ、メタル風パーツを組み込む穴、段落ちモールドなどを追加しました。さらに、全身に細かく切ったプラ板をはりつけ、できるだけ凸凹にしました。工作と全パーツの表面処理を終えるのに、2か月以上かかってしまいました。ここに中断期間約半月を含みます。
使用している工具はファンテックさんのスジ彫りカーバイド、ウェーブさんの彫刻刀平刀(1.0、1.5、2.0mm)と、ゴッドハンドさんのスピンモールドです。あとはデザインナイフでちょこちょこと削っています。このキットは曲面の表面処理が多く、神ヤス1000番を使いました。
全塗装
RGでは白にも複数の種類が使われています。わずかな色の違いにより別パーツ感が強調されて、より立体的な雰囲気を醸し出しています。今回はこの「わずかに違う同色」を意識して、RGの雰囲気に近づけていきたいと思います。
外装パーツの下地にサフを吹き、基本色の白を塗りました。パーツにより、GX1クールホワイトと、ガンダムカラーUG01MSホワイトを使い分けています。
さらにパネルラインに沿ってマスキングし、C97灰色9号でさらに白の種類を増やしました。
青いパーツは白サフを下地として、UG14MSライトブルーで塗装しました。
さらにパネルラインにマスキングをしてC80コバルトブルーで部分塗装しました。
マスキングをはがして塗り分けが決まっていた時の快感がたまりません。
逆に失敗していた時の精神的、時間的ダメージは半端ではありません。このパーツはうすめ液に漬けこんで塗料をすべて落としてから再塗装しました。一層ごとに1日乾燥させるので、1パーツでも3日かかります。
気を取り直して、続いてメタリックパーツです。内部フレームはガイアさんのスターブライトアイアン、黄色パーツはスターブライトゴールドでギラギラにしてあります。いずれも下地はアルティメットブラックです。
メタリック塗装したパーツにタミヤエナメル塗料の黒を吹きかけました。この後、エナメル塗料をエナメル溶剤で拭き取ることで、凹んだ部分に黒が残るようにしました。
本キットの目玉パーツ、メッキレッドパーツもエナメル塗料で真っ黒にしてやりました。
さて、以上で基本塗装の行程が終わりました。基本塗装だけでやや1か月半経過です。とにかくマスキングに時間がかかりました。ここに2度目の中断期間約半月が含まれます。
部分塗装と細部の仕上げ
大まかにパーツを組み上げました。工作も塗装も楽しいのですが、やっぱりプラモを作っていて一番楽しいのは組み上げている時間です。パーツの一つ一つに愛着がわいているので、1パーツごとにワクワクが止まりません。
タミヤエナメル塗料のXF-66ライトグレーでスミ入れし、X-10ガンメタルでプラ板で凸らせたところや「内部フレームがチラ見えしているという設定のモールド」を筆塗しました。
スピンモールドであけた穴に埋め込んだメタル風のパーツはコトブキヤさんのマイナスモールド(2mmや3mm)をスターブライトアイアンで塗装したものです。さらに手持ちにあった市販の水転写式デカールを所狭しと貼り付けてディテールアップ終了です。この一連の作業で約1か月。ようやく完成が見えてきました。
蛍光グリーンで塗装した目やクリアパーツをマスキングして、つや消しトップコートをかけました。
メタリック塗装につや消しをするといい感じにくすんだ金属感が出るのでお気に入りです。
細かく刻んだプラ板(幅約0.5mm)をスターブライトシルバー+蛍光クリアグリーンでキャンディ塗装しました。
これを0.6mmでスジボリした溝や、大きな窪みに瞬間接着剤で張り付けていきます。イメージは各部センサーです。全身で40か所程貼り付けています。
最後の仕上げにウォッシングです。ウェザリングカラーマルチブラックで一度全身を真っ黒に塗りつぶしました。ほぼ全て拭き取ってしまったのですが、やはり一度この工程を挟むと存在感が爆上がりします。
この形のマルチブラックの瓶は見たことがないのですが、形変わりました?
以上、フルメカニクスエアリアル制作の全工程でした。フルメカニクスシリーズのメカメカしさから、さらに情報量を盛りにもってみました。RGを目指しましたが、大きさもあいまってそれ以上に存在感のあるエアリアルに仕上がったと思います。
とにかく、完成までもっていけてよかったです。途中何度か挫折しかけていましたから・・・。
次回は素組と完成品を比較して紹介します。