メタリック塗装とキャンディ塗装
これまでにも筆塗でメタリック塗料は使っていたのですが、メタリック塗料は筆ムラがどうしても目立つので広い面にはなかなか使えずにいました。そこで、エアブラシによるメタリック塗装を試してみることにしました。また、エアブラシを使うからにはやってみたかったのがキャンデイ塗装です。
両腕を使って、メタリック塗装とキャンディ塗装の比較をしていきます。右腕は紙やすり#1000、左腕はサフ#1000で下地処理をしています。以前の記事でも紹介しましたが、この差は正直わかりませんでした。比較しやすいように、腕の前面をキャンディ塗装、背面をメタリック塗装にしていきます。
〇キャンディ塗装(Mr.COLORのナンバー)
黒(No.2)→メタリックスーパーシルバー(No.159)→GXディープクリアブルー(GX103)を重ねて塗装(各行程で1日乾燥)
〇メタリック塗装(Mr.COLORのナンバー)
黒(No.2)→GXメタルダークブルー(GX216)
※塗料の希釈はいずれも1:1.5よりも少し薄いくらいで、各塗装はしっかり発色する程度に重ね塗りしています。
下地の黒を塗装した状態です。右がサフあり。この時点ではまだサフの影響で表面のつやに差があります。
スーパーシルバーを塗装した状態です。この上からクリアブルーを重ねました。
左がキャンディ塗装、右がメタリック塗装です。キャンディ塗装は透明感のある光沢、メタリック塗装は重量感のある光沢になりました。
左がキャンディ塗装、右がメタリック塗装です。同じ金属光沢のある塗装であっても、ずいぶん印象が違います。キャンディ塗装をキラキラとするなら、メタリック塗装はギラギラしている印象です。
左がメタリック塗装、右がキャンディ塗装です。色の濃さもあるのでしょうが、メタリック塗装のほうが重量感を感じます。一方で、キャンディ塗装の方は煌めきを感じますので、この辺りが使い分けのポイントになりそうです。
下地色の影響
メタリック塗装では下地を黒にすると重厚感が増すのはロトの剣で実感したのですが、色味そのものも違うような気がしていました。バックパックの左右で、メタリック塗装に関する下地の色の影響を検証します。塗料はMr.COLORのGXメタルダークブルー(GX216)です。
左がサフ#1000に直接メタルブルー、右がサフなしで黒地にメタルブルーを吹いた状態です。光の加減もありますが、明らかに右は黒いですね。
はっきりと黒地が効いていることがわかります。左は肉眼でも安っぽく軽薄な感じに見えます。色味としてはキャンディ塗装の青に近いのですが、キャンディ塗装ほどの煌めきは感じません。
頭部は左右を塗分けで、キャンディ塗装での黒地を試します。
全体をスーパーシルバーで塗装しました。左半分が黒字、右半分はプラに直接塗装しているのですが、メタリック塗料ほどの差は感じません。スーパーシルバーは隠蔽力が強い感じです。
クリアブルーを重ね塗りしました。写真ではほとんど差がでませんが、肉眼で見ると、左半分には光沢が滑らかに見えます。シルバーだけの塗装の状態よりも、クリアを塗った後のほうが差を感じるのが面白いと思いました。下地の色、というよりは塗装の厚さによって表面が平らになった影響が出ている感じです。
やはりメタリック塗装の前には下地色があったほうが仕上がりに深みが出ることがわかりました。
パール塗装とつや消し
足を使ってパール塗装もためしました。
ネイビーブルー(No.14)で塗装してしっかりと乾燥させた後、ホワイトパール(No.151)を重ね塗りしました。
スネが元のネイビーブルー、甲がホワイトパールを塗った後です。これまた、メタリック塗装、パール塗装とは趣の違う輝きで、使い道に妄想が膨らみます。
金属光沢につや消しを吹くとどうなるかの検証も行いました。左がつや消しクリアー、右が光沢クリアー(いずれも油性)です。当然のことながら、つや消しの効果で光沢感はすっかりくすみました。しかし、これはこれで味があり、錆びた金属感を出したりするのには使えるかもしれません。
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憧れのキャンディ塗装も試すことができたし、エアブラシの威力を改めて思い知りました。いつか、全身キラキラのガンプラを仕上げてみたいものです。
今回使用したエアブラシセットです。そうねんのようなエアブラシ新参者には十分すぎる性能で満足しています。
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塗装ブースは自作していますので、過去の記事も参考になればと思います。
追記
メタリック塗装とキャンディ塗装について改めて検証しました。こちらの記事も参照してください。
〇キャンディ塗装のカラーサンプルを作る(0) 塗装の手順を確認
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