そうねんのんびり創作記

のんびり作ったものをのんびり紹介します。

HGキュリオス制作記(3) 肩、肘、足首の後ハメ加工

今回のテーマの一つ、後ハメ加工に挑戦していきます。これまで、失敗を恐れてなかなか踏み込めなかった作業ですが、キュリオスなら近くの店で割と売れ残ってる容易に入手できると自分に言い聞かせ、失敗してもいいやくらいの気持ちで思い切ってやっていきたいと思います。

肩パーツ

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まずは目立つ合わせ目を接着し、乾燥させたところです。

 

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えいや!と、サイドの部分を切断しました。切断にはウェーブさんのグリップノコを使用しました。

 

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切断面はこんな感じです。もう少しラインに沿って切断したかったのですが、よれて切断面に幅ができてしまいました。

 

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斜めになった切断面をヤスリで平らにしました。がっつり隙間が空いています。左右ともこんな感じになっています。

 

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ちょうど、1.2mmのプラバンを挟むと隙間が埋まりそうだったので、大まかな形にプラバンを切り出しました。

 

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合わせ目消しと同じ要領で、たっぷりの接着剤でそれぞれのプラスチックを溶かし、グッと押し付けて3日間乾燥させました。

 

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はみ出した部分をデザインナイフとヤスリで整形しました。ついでに合わせ目にはみ出した部分もヤスリがけをしました。

 

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これで塗装後に接着できるようになりました。左右とも同じ作業を行いました。

 

腕パーツ

続いて肘の関節部です。

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どの角度に切れ込みを入れれば、組んだ時に目立たず、かつ可動に影響がないかをよく考えました。いろいろなポーズをシミュレーションして、1時間近くパーツとにらめっこしていました。

 

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まずは関節パーツに切れ込みを入れます。曲げても伸ばしても外から見えない部分に溝を作りました。ここならば、組んだ後に外から見える心配はありません。さらに、作った溝の幅にあわせて軸の方も削ります。削る部分に鉛筆でアタリを付けました。

 

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関節パーツが入る角度を慎重に確認しながら、軸を削りました。

 

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組んだ後の入り方を確認します。ここまで深く肘を曲げるポーズをとることはまずないと踏んでいます。

 

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スムーズに入るよう両方のパーツの形状を微調整しました。

 

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肘を伸ばすと、軸の広い部分がもともとの円形とかみ合いました。多少肘関節は緩くなりましたが、塗装の厚みが加わればある程度のトルクは確保できると思います。

 

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これで安心して、腕パーツの合わせ目消しを行うことができました。

 

足首

肘関節が思った以上にうまくいって気を良くした勢いにのって、足首の後ハメ加工の方法も考えます。

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 マスキングによる塗り分けも考えていたので、関節パーツを組み込んで合わせ目消しを行ってしまいました。まずはここから関節パーツを取り外します。

 

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関節パーツの受けになっている部分をグリップノコで切り落とし、関節パーツを取り外しました。

 

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切り落とした部分を、合わせ目消しの要領で再接着しました。

 

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復元が終わったところで後ハメ加工です。関節パーツを組み入れる方向や角度を考えながら、いろいろな向きから眺めること小一時間・・・。下側からはめ込むようにすると、飛行形態の時に非常に目立ってしまうので、こちら側からから組み付けることにしました。

 

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まずは外装パーツの軸受けをこのように切り欠きました。

 

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次に関節パーツです。組み付ける角度を何度も確認しながら、軸を削っていきます。

 

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このように軸を削り取りました。組み付けを試してみます。

 

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この角度で差し込んで・・・、

 

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奥まで入ってから回転させます。

 

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グルっと。これで、塗装後に組み立てることができるようになりました。

 

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飛行形態では完全に隠れる部分です。モビルスーツ形態でも気が付きにくい部分に隠すことができました。

 

実は、後ハメ加工で関節の軸や軸受けに手を入れると、強度や保持力に影響が出るのではないかと心配していました。実際、今回の工作では、肘関節に若干の保持力の低下は見られました。しかし、塗装によって厚みが出たり、場合によっては瞬間接着剤等で厚みを作ってやることで調整できるレベルでおさまりました。まさに、案ずるより産むがやすしです。

 

後ハメ加工は、入る角度や組付け方を考えるのに時間をかけた分、上手くいったときには非常に気持ちがよい作業でした。ビールを美味しくいただきながら、何回もつけたり外したりして楽しみました。

 

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グリップノコは安価でプラスチックの切断には申し分ない切れ味を持っています。デュナメスのアキレス腱の合わせ目消しでも使用しました。

HGデュナメス制作記(1) 工作でディティール追加 - そうねんのんびり創作記

薄刃なので、切断幅も小さく、刃も小さくて取り回しは便利なのですが、力を加える方向を少し間違えると刃がグニャっと曲がってしまいます。もしかしたら、切断ではなく、スジボリ等を入れることを想定した道具なのかもしれません。本格的な工作ノコを買おうか、お小遣いと相談中です。

 

~追記~

以下、キュリオス制作記のまとめです。

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