頭部にLEDを仕込むことができたので、次にスイッチを考えます。当初、LED電池ボックス付属のスイッチをファンネルのボックスにでも埋め込むつもりでした。しかし、目立たないところに埋め込むと操作が面倒になり、逆に操作性を考えるとどうしても目立つところにスイッチを仕込むことになり、どうにも塩梅がよくありません。
そこで、いっそパーツそのものをスイッチにしてしまおうと考えた末、バックパックと燃料タンクの接続部分に内蔵スイッチを自作することにしました。
大きくした燃料タンクとバックパックとの接合部分はポリキャップです。ポリキャップ内にスイッチを仕込むことにしました。
ポリキャップスイッチ(オス)を作る
まずは、ポリキャップオスのパーツに導線を仕込みます。息子が夏休みの工作で使った真鍮線を10cmほど分けてもらいました。太さは覚えていませんが、近所のホームセンターで購入したものです。
デザインナイフとヤスリで切り欠きました。
そこへ、適度にカーブさせた真鍮線を埋め込みます。
真鍮線の表面に接着剤が回らないように注意しながら、瞬間接着剤で固定しました。
これで、半分の面だけが電気を通すようになりました。ポリキャップスイッチ(オス)の完成です。
ポリキャップスイッチ(メス)を作る
次にポリキャップメス側の加工をします。真鍮線を通すためにピンバイスで2か所穴を開けます。その時、ドリルの側面でポリキャップの壁に溝を作っていきます。確か0.6mmのドリルだったと思います。
裏から見るとこんな感じで二か所穴を開けました。穴の距離は、先ほど作ったポリキャップスイッチ(オス)の真鍮線の長さから目分量です。
表側はピンバイスで作った溝の端にさらに窪みを作って、真鍮線を固定する場所を作りました。
真鍮線を通し、ラジオペンチでピンバイスの壁の形に沿って曲げます。しっかり挟み込んだら瞬間接着剤で穴と折り返した先の二か所を固定しました。真鍮線はポリキャップスイッチ(オス)の丸みに合わせて少しだけ湾曲させてあります。
もう一本、同様に真鍮線を固定して、ポリキャップスイッチ(メス)の出来上がりです。
通電テスト
豆電球と乾電池で、スイッチとしての機能を確認しました。
ポリキャップスイッチに豆電球と電池をつなぎました。
写真左下のポリキャップを回転させると、真鍮線が重なった時に豆電球が点灯しました。これでポリキャップスイッチの完成です。
ポリキャップスイッチとLEDを本体に組み込む
無事にポリキャップスイッチが機能したので、LEDの電池ボックスからスイッチを切断します。
思い切って、パチンッ・・・という手ごたえがあるほどの太さはいのですが、安いパーツではなかったので、心理的に非常に大きな音が聞こえました。
被膜のビニールをデザインナイフで慎重にはがしました。非常に細い線なので導線本体がちょっとした傷で切れてしまいます。何度かリテイクしましたが、長さには余裕があったので無事に被膜をはがすことができました。
これですべてのパーツがそろいました。
長すぎたポリキャップからの真鍮線を6~7mmに切り、そこへ電池ボックスからの導線をハンダ付けします。塗装用の持ち手をネコの爪とぎに刺して、適度な位置に固定しました。
細かいパーツでしたがうまく固定ができたので、しっかりとハンダ付けができました。
さらに、バックパックから胸部パーツにかけて、導線が通る穴を開けました。目立たない場所を探して2mmのピンバイスで穴を開けます。
バックバックの左側の穴は、失敗の跡です。開けた後に導線が届かないことが判明したため、穴をあけなおしました。
背中側には導線を通すための溝を作ります。まずはグリップノコで細く切り込みを入れました。
さらに紙やすりで溝を広げ、形を整えました。
これで、外からは見えないところに導線を通すことができるようになりました。
電池ボックスを胸部パーツに収め、背中側にポリキャップスイッチ、首側にLEDに通じる導線を通して胸部と閉じます。電池ボックスが驚くほどピッタリと胸部パーツに収まりました。
背部の燃料タンクを回すとモノアイが点灯します。動画でお見せできないのが残念です。
これで一通りの工作が終了しました。次回は工作した箇所を確認します。
<追記>
以下、HGサザビー制作記のリンク一覧です。
<過去記事>
〇HGサザビー制作記(3) バックパックの燃料タンクを半スクラッチ
〇HGサザビー制作記(4) モノアイを光らせる(LEDを埋め込み編)
〇HGサザビー制作記(5) モノアイを光らせる(内蔵スイッチ自作編)
〇HGサザビー制作記(7) キャンディ塗装で2種類の赤を使い分ける
〇HGサザビー制作記(8) 関節やスラスターをメタリック&部分塗装
〇HGサザビー制作記(10) ゴールドのキャンディ塗装を塗分け
〇HGサザビー制作記(11) キャンディ塗装へのマスキング失敗と修正
〇HGサザビー制作記(12) 鏡面仕上げになるよう磨き上げる